新型コロナウイルス情報

新型コロナウイルス治療薬

アビガン (RNA ポリメラーゼ酵素阻害薬)

富士フィルムが開発した新型インフルエンザ治療薬
covid 19への適用追加認証準備中6月中に第3相臨床試験終了予定(2014年から19年まで生産し現在200万人分を政府が一括保管管理している。その為市中には出回っていません。)
政府の要請を受け、5月から生産再開し月産10万人分生産、6月10万人分生産し7月から30万人分の増産体制に引き上げる予定。原薬材料を国内生産で賄う為、海外サプライチェーンに依存せず国内生産できる為、大きな利点があります。
*アビガンは2011年に薬事申請され2014年 新型インフルエンザ治療薬として承認認可され、富士フィルムが中国工場で生産していました。2019年に薬剤特許が失効し中国がこの生産設備を流用し現在後発薬(ジェネリック薬)として生産しています。今回のアビガン生産は、中国に流出した生産設備を日本国内で再構築して、全ての国内製造体制を整えたことにより実現しました。

オルベスコ(シクレソニド)(帝人ファーマ 気管支喘息治療薬)

投与時期は重症化する前の、感染早期〜中期あるいは肺炎初期が望ましく、ウイルスの早期陰性化や重症肺炎への進展防止効果が期待される。
本ウイルスに対し気管支喘息治療用吸入薬シクレソニド(商品名オルベスコ)が、強い抗ウイルス活性を有することが国立感染症研究所村山庁舎のコロナウイルス研究室から紹介された。
出典 http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/covid19_casereport_200302_02.pdf

COVID 19 ワクチン

 
日本の塩野義製薬が4月27日、新型コロナウイルスの予防ワクチンを国立感染症研究所と共同で開発する計画を明らかにした。同社のプレスリリースによれば、年内にも臨床実験が開始される。
塩野義が用いるのは昆虫細胞などを使った、タンパク質発現技術。これを活用し、組換えタンパク抗原を発現させようとしている。開発を担当する塩野義の子会社のUMNファーマは国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の支援する「新型コロナウイ ルス感染症(COVID-19)のワクチン開発に関する研究」に参画している。塩野義は臨床実験の開始を急ぎ、1千万人規模でのワクチン製造を目指す。
一方アメリカではビルゲイツ財団が7種類のワクチン候補全てに対して量産体制を事前に先行整備し、このうちの2種類ほどが最終的にはワクチンとして用いられるだろうとしている。

感染症対策の基本的考え方

 
CDC. 2007 Guideline for Isolation Precautions: Preventing Transmission of Infectious Agents
in Healthcare Settings.
http://www.cdc.gov/hicpac/pdf/isolation/Isolation2007.pdf
1996年に米国疾病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention: CDC)より発表された「病院における隔離予防策のためのガイドライン」の改訂版です。感染性微生物の伝播防止のために、感染の有無にかかわらず、すべての患者に標準予防策を適用することと、標準予防策を実施しても感染経路を完全に遮断できない場合に感染経路別予防策を用いるという二段階の予防策をとることは前回と変わりありません。標準予防策の中には「呼吸器衛生/咳エチケット」、「安全な注射手技」、「特別な腰椎穿刺処置での感染制御手技」が新たな感染対策の方法として加わりました。

  1. 感染の有無にかかわらず、すべての患者に標準予防策を適用する
    ・院内における水平感染(医師⇄患者)予防策の実行
    ・感染予防用サージカルマスク、フェイスシールド、バキューム,手指消毒、医療用手袋
    ・呼吸器衛生/咳エチケット
  2. 感染経路を完全に遮断できない場合に感染経路別予防策を用いる
    ・ハイリスクの患者をできる限りトリアージし(選別)ゾーニングする
    ・熱発、咳、息苦しさ、口唇チアノーゼ、SPO2、室内換気、空間除菌

感染症に対する対策の指針

  1. 感染源の排除
    抗ウイルス薬類(アビガン)(オルベスコ) ワクチン( 現在開発中 )
  2. 感染経路の遮断
    (感染地域との往来制限 隔離 他者に移さない 実行再生産数<1)
  3. 宿主(ヒト)の抵抗力の向上
    ・充分な睡眠を取る
    ・バランスの良い食事を摂る
    ・過剰なストレスを避ける

(1〜3:H25年3月厚労省マニュアルより抜粋)

感染症対策としての口腔内ケアの重要性

✳️口腔内除菌処置は宿主の抵抗性および全身の炎症(糖尿病・高血圧・心疾患etc.)を軽減し、コロナウイルス感染症罹患時の呼吸器疾患の重症化を軽減する(→メンテナンスが重要)
✳️近年、ガン治療により免疫力の下がった患者の口腔内ケアの重要性が認識され、口腔内ケアは周日期医療の基本処置となっています
✳️全身麻酔下で行う手術において、口腔内除菌(口腔内ケア)は気管挿管時の肺炎誘発を防止する観点から重要な術前処置となっています

江本歯科クリニック・代沢インプラントセンタ−